トランペットのブランク明けの練習、注意点

トランペットの吹き方、奏法について

ブランクがあっても大丈夫

私は13年のブランクを経て今アマチュアでトランペットを吹いています。このブログに「トランペット ブランク」で検索して訪問してくれる方が多いようなので、私なりにブランクがあって楽器を再開したいものの躊躇している方に向けて書いていきたいと思います。
以前の記事にも書きましたが、金管楽器はブランクがあっても大丈夫です。ブランクの期間の長さは3年も20年もあまり関係ないと思います。社会人でも経済的、時間的なものがある程度都合がつけば楽器演奏を楽しむことはできます。

ブランク明けに初めに出す音 低音域を吹きすぎない

五線内のFから音だしを始めましょう。出そうであればAでもいいです。とにかくあまり低すぎる音から始めるのはあまりお勧めしません。出しやすいからと言って、低い音(特に五線から下に外れるような音域)はそれなりに低音の吹き方をしないと出ない音域なので、最初は高くも低くもない中庸な音域から始めた方がいいです。唇を閉じて、マウスピースをセットして、吸って、吐く。これをしっかりやりましょう。最初はプスーって唇が振動しないかもしれませんが、焦ってはいけません。この時、音が出ないからと言って唇を閉じることをしてしまうと後々バテます。息を強く吐くことをやりましょう。あと唇を閉じる以外のパラメーター(マウスピースをプレスする程度、舌の位置、マウスピースのあたる角度、など)を変えてみるとどうなるか試してみましょう。

中庸な音域から少しづつ高音域に音域を広げるリップスラーがお勧めです。

ブランク明けはなぜバテるのか?

ためしに楽器を吹いてみたら音は出るけどすごいバテるという方は多いと思います。それは、そもそもブランク明けは唇の状態が悪かったり息のコントロールの技術を忘れたりしていて音が出にくい状態なのに焦って音を出そうとするあまり、無理やりアパチュアを締めて音を出しているためアンブシュア周りの筋肉に必要以上の負担がかかっているためです。思い出してください。息をしているのは口にある筋肉ではなく、腹筋、背筋、肺周りの筋肉など胴体でやっていることを。

プラクティスミュートを使うときは注意が必要です

プラクティスミュートやサイレントブラスは便利ですが、ブランク明けの練習に多用するのは正直危険です。どんな性能の良いミュートでも吹いた時の抵抗感はかなり上がります。楽器の抵抗感が高いと唇が振動しやすくなる半面、アパチュアが開きすぎてオーバーブローになったり、息圧が弱くても発音できてしまうので、できるだけオープンで練習できる環境を作った方がいいと思います。どうしても使う場合はミュートをしているときは耳栓をしてベルから出る音より頭蓋骨内の響きを聞くようにするといいと思います。

マウスピースを新調するべきではない

これは特に男性に多いのではないでしょうか?心機一転、新しい高級マウスピースでスタートしたいという気持ちはわかりますが、あなたが身に着けた演奏技術は学生時代使っていた愛用マウスピースあってのことだったかもしれません。楽器を新しく買ってもう一度始めるという方もいらっしゃるとおもいますが、できれば過去に使っていたマウスピースを思い出して同じものから始めるのが良いと思います。マウスピースにこだわるのはある程度復活してからでいいと思います。

あなたが楽器を触らないでいた間あなたにどんなことがありましたか?

トランペットを再開したいという方の多くが社会人だと思います。就職して自分のお金で楽器を買った方、子育てが一段落して時間の余裕ができた方、定年後の趣味としてもう一度始めた方、いろいろだと思います。あなたが楽器演奏から離れていた間どんなことがありましたか?結婚や出産、失恋、仕事の苦労、成功、挫折など、あなたが経験した人生は必ず音楽に現れます。きっと中高生にはできない音楽ができるでしょう。

コメント

  1. Awesome post! Keep up the great work! 🙂

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