コードを覚えるには?
初心者にとってジャズスタンダードの敷居の高さは、やはり曲の中で転調があることでペンタ一発で通せない曲がほとんどだということだと思います。スタンダード曲をそれっぽくやるにはどうしてもコードに対応した音選びをすることが必要になってきます。しかし初心者にとってコードトーンを覚えるということはかなり大変だと思いますので今回はコードトーンを覚えながら曲の練習をすることをお話ししたいと思います。
三和音の中の一音だけでソロをとってみよう
譜例のようにコード一つに対して三和音の中のどれか一つのみでソロをとっていきます。メロディー的なものというよりはバッキングみたいな感覚でやるといいと思います。コードの構成音を身に着ける練習なんでかっこよくなくても全然OKなんならロングトーンでいいです。瞬間的に構成音が出てこない人は2拍休んで2拍吹くといった感じでもいいです。あと、楽譜に書いてそれを見ながら吹くのは覚えられないのでやめた方がいいです。慣れてくるとコード記号を見ただけで3rd、5thが見えるようになってきます。
ジャズアドリブをやるにあたってコードを覚えなければいけないわけなんですが、私は教則本に書いてあるようなアルペジオの連続をやるより本当の最初の段階では曲のコード進行に合わせて練習した方がいいと思います。そういったアルペジオの練習はコードを覚えるためではなくスムーズに指が動くようにするためのものだと思います。
コードは全てのものを覚えようとすると最初は数が多すぎてはっきり言って無理です。実際セッションで初心者がやるような曲のキーはBb、C、Eb、Fの4つぐらいです。さらにそこから自分の得意なキーだけに限定すればセッションで4曲やるぐらいはカバーできます。社会人だと練習時間が限られるので完璧にやろうとせずにやらないことを選択することも大事だと思います。
いろいろなルールを入れてみる
最初はコードを見ても3rd、5thの音がどれか分からないと思いますが、そういう方はバッキングに合わせて3rdだけでソロを吹く、5thだけでソロを吹くといった具合にしたらいいと思います。あとついついルートばっかり吹いてしまうという人はルート以外の3と5だけで吹く練習をするといいと思います。
あと音の高さを変えないでソロをとる練習をするといいと思います。そうすることでコード進行がなぜそうなってるのか実感できますし、後々メロディーのあるソロを吹くときに役に立つと思います。
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